その日はアローン一人飯ではなく、友人と。
「日本橋 お多幸本店」へ。
アクセスする行き方は。
東京メトロ東西線・銀座線、都営浅草線の日本橋駅のA7出口から徒歩すぐ。
東京駅の16番出口からも近いね。
去年の11月下旬の水曜日、20時10分ぐらいか。
なのに並んでる。
行列の人数は外に3~4組、8人ほど。
うーん、まあ有名店だから仕方ないか。
外で待ってる間、メニューとか掲示物を確認だ。
通行車両や他店様への配慮のため、看板より先へお並びになる際は、従業員までお声かけください。お伺いした名前の順番通りにご案内させて頂きます。
お多幸本店
そうだよね、人気店だからちゃんと待たないとね。
お多幸本店名物、関東風おでんと、とうめし、食わないとな。
とうめし
醤油だけで硬めに炊き上げた茶めしの上に関東出汁が滲みこんだ特注の「とうふ」をドンと乗せた「とうめし」。硬めの米と、豆腐の柔らかさからくる食感はやみつきになること間違いなし!名物おでんや、しじみ汁と一緒にお食事にも〆にもピッタリ!
時代を感じる、老舗だろうな。
調べると、創業は大正12年だって。
すごいよなぁ、令和になった今でも残る名店なんだよな。
む、おでんとは?おでんの由来が学べるぞ。
おでんとお多幸
おでんとは、平安から室町時代、農村・漁村に伝わる収穫の舞「田楽舞」から名付けられたという「田楽」がおでんのルーツ。江戸の町に煮売り屋が現れた頃、家庭の惣菜から営業向けの料理に変わっていったものと、言われています。
お多幸とは、大正十二年に太田幸というおばあちゃんが自分の名前にちなみ、かつ、お客様に「幸多かれ」を願い、屋号となりました。その後、太田幸さんの下で働いていた弟子三人に暖簾を分け、新橋、名古屋、仙台と増え戦争直前まで営業しておりました。
お多幸本店とは、戦争で全て営業をやめてしまったお多幸を太田幸さんの友人「中村てふ」さんが昭和二十六年に銀座五丁目で、営業を再開し、そののちてふさんの下で働いていた「田中辰雄」さんによって営業を続けてきたが銀座五丁目付近の再開発により日本橋へと移転して参りました。
他店とは戦前・戦後の暖簾分けであり本店は、五十余年の間、一店舗一味で営業を続けて参りました。一子相伝ならぬ一弟子相伝によりお多幸本店の味を引き継いでおります。
深みのある味をご堪能下さい。
もう一度食べたくなる味を追求し先代からの味を守っております
お多幸本店 店主
地酒、も色々あるか。
混雑時2時間制、全席禁煙、クレジットカード不可ね。
寒い中、待っていたが…意外と早くて。
10分ぐらいで店内、3階の席に案内してくれた。
1階にカウンター席があった、ヨシ!
一人でも来やすいね。
さて、メニューを拝見。
なぬ、刺身もあるのか…かにみそ?ほたるいか沖漬け、いいねぇ。
しゃけハラス、ああこれも米に合うなぁ。
まあ、刺身やおつまみよりも優先すべきは。
とうめしだな。
とうめし定食、いいじゃない。
夜でもさくっと定食食って、店を出るってのもね。
しかし20時に来店したからな、飲み客が多い。
こういう定食は、まだ夜が浅い17時過ぎぐらいに食ってね、すぐ店を出るのがいいかなと思うね。
とうめしは決まりだ。名物おでん、関東風おでんもつまもう。
お土産缶、これお洒落だな。
飲み物はな…下戸だからなぁ。
お茶割がある、これなら飲めるかな…。
まあソフトドリンクでいいかぁ。
とうめしと、おでんでいい。
半とうめし、というのもある。
これも頼んでみるか。
おでん、大根は必須。
たまごも食べたい。
そして、はんぺい、つみいれ、がんも、辺りかな。
待ってる間、とうめしの期待を高める。
古い雑誌の記事かな?
あとを引いてやめられない
長らく食い物について書いていても、品書きに新しい名が加わる瞬間に立ち合う事は稀である。ましてや終戦後すぐから銀座に店をかまえるおでんの老舗。ひっそりとあった名物が、この記事をうけて「とうめし」として品書きに載るはずだ。
娘を連れた常連が、十年前に頼んだと。「いつもの茶めしにお豆腐を、ドーンとのっけてくれないか」。お醤油だけでたきあげた、茶めしの真ん中へこませる。そこに豆腐をのせたら、ジュワッとダシが滲みていく。木綿豆腐の水を切り、表面さっと焼き上げる。カツオ昆布にお砂糖を、どっさり入れてダシは濃い。そこで煮ること三十分、茶色い豆腐の出来上がり。ご飯もろともすくいあげ、口にいれたらあちちちち。豆腐ムニュリのその中に、固めの米粒シャクシャクと。
うまいな、表現が。
これぞ和風の麻婆丼、あとを引く引くやめられぬ。はじめは濃い味戸惑うが、やがて旨みが立ってくる。あまた浮いてるおでんダネ、滲み出た味がダシの中。スポンジのようにそいつらが、滲み込んだ豆腐うまいわけ。あの娘さんめでたくも、先日お嫁にいったとか。とうめしのとうはひょっとして、とうさんのとうでもあったのか。そんな思いで外に出りゃ、心にぽっとちいさな灯。
サラリーマン客でにぎわう3階で待っていると。
さて、来たぞ。
まずは大根、うむ!
うまいな~しっかりダシが染み込んでいて、しかも、煮崩れしてない。
将太の寿司5巻にあるように、一度沸騰させた水、"湯冷まし"の水を使えば、水の中の余計な空気が抜けてダシが染み込むって話もあったからね。
また、トナリはなにを食う人ぞ1巻(p53)にも、大根は皮を厚めにむいた方が味がしみるとあるように。
当然ながら、その基本は抑えてるか、すばらしい。
いいぞ。次に卵か。
これも美味いが…うーん、なんか小さいな。
ヨード卵光みたいによ、もっとデカくて美味い卵、使ってほしいところだけどな。
大根ほど、ダシの味も感じられない。
はんぺん、うーん。
個人的にあんまり好きじゃないな。
がんもどき、ではなく、メニューには「がんも」とあった。
これはまずまず、美味しかったが。
はんぺんの材料は白身魚っつーことだが、それゆえに、魚のクセみたいなのが少しあるというか、それがダシとちょっとマッチしてない感があるような。
まあ個人的に苦手な味かもだ。
そしてつみれ、ならぬ「つみいれ」か。
これはな…なんだろう、食感は固めで、肉の味があんまりしない。
ダシもそんなに染み込んでる感じはなく…うーん。
焼鳥のつくねの方が美味いなw
四街道で食べた焼鳥とかね。
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ここのつくねは外はこんがり、噛めば肉の旨味がしっかりする。
店内で流れるみぽりん(中山美穂)の「ROSE COLOR」も名曲で、よかった。
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一方、お多幸本店のつくねはな…ちょっと弱い、味がね。
美味しいおでんの条件でね。
ーーー
お約束!美味しいおでんを作るための具材の調理ポイント5つ | つやプラ - つやっときらめく美をプラス
tsuyaplus.jpちくわやつみれ、さつま揚げなどの練りものは、あまり早く煮ると、うまみが汁に流れてしまいます。ですから、あまり煮すぎないことが大事。
という話があるようにね。
肉の味が抜け、かといってダシも染み込んでおらず、ぼやけた味になってる。
だからよ、老舗といえど、もう少し研究が必要じゃねえかってね、このつくねは。
で…来たぞ、メインのとうめしよ。
これは…うまい!
すごいご飯が進む。豆腐に染み込んだ優しいダシの味、ちょうどいい。
これこそ旨味の凝縮物…否!
凝縮仏…仏や~!!
そう、仏様クラスに、到達している料理だ。
甘味や塩味や苦味や辛味…それらのカドはなく、その味の要素はあるにしても、ダシの旨味によって優しく包み込むような味わい。
ああ、寒い日に食えばめっちゃ美味いだろうなぁ。
ただ正直、豆腐はこれ絹ごしか?
先の説明文には木綿豆腐とあったので、木綿だろうけど。
もう少し硬い食感の方が自分は好きだったりするが、まあそれでも美味い。
やはり人気なのは頷ける。
豆腐で天下取ってんな、この店は。
豆腐単体もいいよ。
といってもそこまで豆腐料理食べ歩いたわけではないので、そこは断定せず。
今まで食った豆腐料理で…5本の指には入るな。
練馬の静かな住宅街にある蕎麦屋の湯葉蕎麦も、負けじと美味しかったけどね。
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ごちそうさまでした。
後は「」で紹介されてた「」も行かないとな、ここもとうめしを出すみたいだし。
こちらはレシート。
トイレ、綺麗だったな。ここは大正風ではない。
■日本橋 お多幸本店
【住所】:〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目2−3 お多幸ビル
【営業時間】
平日:17時~22時30分(最終入店 21時45分)
土、祝日:16時~22時(最終入店 21時15分)
おひとり様1ドリンク制、お席2時間制、現金のみ。
定休日は日曜日みたい。
お多幸本店 - 大正創業の東京おでん屋
a439400.gorp.jp
日曜日
年末年始(2024年12月29日~2025年1月5日)
<採点>
・一人でも入りやすい 度:10
(カウンター席あったし。「【創業大正12年の老舗】継ぎ足し秘伝出汁しみ込む絶品「東京おでん」「とうめし」。旬地酒とあわせて。銘柄鶏「大山どり」の脂滴る焼き鳥も《カウンター完備》お一人様歓迎」と説明文もあったね。)
・ファミリーで入りやすい 度:5~7
(食べログの利用シーンに「家族・子供と」とあり、子供可という記載もあるので高めの点。しかしベビーカー通れるような通路の広さは無かったような…)
次は近くにあったこの店、行ってみたいな。
ここもね。
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