その日は仕事終わりに。
「宝華」という中華料理屋に行った。
油そばがメインの店らしいな。
本店は東小金井みたい。
こちらが2号店か。
調布・飛田給に老舗中華料理「宝華」2号店 先代の「油そば」守り続ける - 調布経済新聞
https://chofu.keizai.biz/headline/4082/
同店の名物「宝そば」のタレは、ラードなどの動物性油を一切使わず、「特製油」と甘みを引き出した「特製しょうゆダレ」に、ショウガ、長ネギを入れた鶏ガラを長時間かけて煮込む「鶏ガラスープ」をブレンド。「タレとのバランスを熟考した」という麺は自家製麺のストレートの中太麺を使い、カイワレ大根をトッピングして、さっぱりと爽やかな味わいに仕上げる。
だってよ、美味そうだよな。
アクセスする行き方は。
飛田給駅南口から、徒歩すぐよ。
FC東京のスタジアムがあるのか?なんか殺風景な駅前だったが…土曜日に訪問したんだよ、去年の11月。
2024.11.16(土) ワイズロード スポーツバイクデモ2024 in 東京 | 味の素スタジアム
ってイベントが催されてたみたいだけど、夕方前には終わっていたようだし、駅前は静かだったな。
まあ普段は各駅停車しか停車しない駅だ。
アクセス | よくある質問 | 味の素スタジアム
平常時は各駅停車のみの停車となっています。新宿方面からは「調布」駅、八王子方面からは「府中」駅で各駅停車にお乗換えください。ただし、Jリーグ等のイベント開催時には特急等の優等列車が「飛田給」駅に臨時停車します。
とあるように、Jリーグの試合がある日は特急も臨時停車することがあるみたいだね。
味の素スタジアムがあるのは飛田給駅の北口。
一方、宝華があるのは南口よ。
先に掲載した外観写真はブレていたがな、実際は煌々と光る綺麗な赤いネオンで、いい雰囲気なんだよ。
まるで、CodyLeeの「在夜一発見」に出てくる、台湾夜市の夜景のような美しさもあった。
Cody・Lee(李) - 在夜市再見 feat. タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
寒空の下で見つけた夜市のように、心を浮き立たせながら…入店だ!
土曜日の20時19分、行列には並ばずに済んだぞ。
閉店間際ってのもあったかもな。
でも店内はほぼ満席。人気のお店みたいだなぁ。
メニューは、外でも確認していたが。
入店しても確認するぞ。
この店のスペシャリテは「宝そば」だな…ラーメンもあるみたいだけど。
半チャーハンセットがあったので、チャーハンも付けるか。
やっぱチャーシューも多めに欲しいから…チャーシュー宝そば、大盛(+150円)、そして半チャーハン、で決まり!
来たぞ…。
スープも付いてるな。
いざ実食…
うん、うまい!
むちむちコシと弾力のある麺、だ小麦の風味も感じる。
しっかりと形成された小麦グルテンに備わるグルタミン酸の旨味と、小麦でんぷんの甘味、それが同じくグルタミン酸たっぷりの醤油ダレと絡み合ってもう~最高!
油そばは池袋で以前、食ったけどな。
ここよりも好きかもな…いや、鈴の木も割と、美味いんだけど。
宝華の方が醤油ダレの風味がしっかりくる感じ。
また、チャーシューをトッピングできるので、イノシン酸の旨味も加わり、グルタミン酸の麺と醤油ダレとの相乗効果を起こせるからな。
チャーシューは、丁寧に火入れされ、焼き目も綺麗だ。煮豚じゃなくて焼豚ってのがいいな。
まあもう少し脂が乗っていてもいいような気がしたな。
もっと柔らかいホロホロ肉で、味付けも濃くても麺に合う気がする。
否!
たぶん、この店のコンセプトと合わないのかもな。
俺個人としては、豚の脂身とかも好きだが。胃もたれしないような配慮を考えると、赤身主体のチャーシュでもいいのかもね。
卵の半熟加減もよかった。
そしてチャーハン…
まじうまい!!
2024年に食った炒飯で、3本の指に入る。
ギャロップ林も紹介していた、大阪のチョンマゲの炒飯も美味いけどよ。
その玉子炒飯に近いが、しかし、胡椒のスパイシーな塩味がより強い。
これはまるで…
チャーハン界の、岡本太郎や~!
とね。
どういうことかというとな。
岡本太郎は、対立する2つの要素を同時に共存させる「対極主義」という芸術論を提唱していた。
写真家・岡本太郎 -「対極主義」の眼|コラム|写真家・岡本太郎の眼-東北と沖縄|せんだいメディアテーク
「対極主義」とは岡本太郎が1947年頃から提唱しはじめたもので、芸術家の基本的な姿勢とは、対立する二つの要素をそのまま共存させることであるとする主張である。たとえば「無機的な要素と有機的な要素、抽象・具象、静・動、反発・吸引、愛憎、美醜、等の対極が調和をとらず、引き裂かれた形で、猛烈な不協和音を発しながら一つの画面に共生する」(『アヴァンギャルド芸術』美術出版社、1950)ということだ。その両極の反発によって、火花が散り、「生々しい、酸鼻を極めた光景」が出現する。「しかしそれに怖じず、逆に勇気を持って前進し、ますます引き裂かれ行く、そこにこそアヴァンギャルド芸術家の使命がある」と彼は強調するのである。
また岡本太郎自身も、芸術家であるものの、変に値打ちこいてる感じはなく、世俗的なテレビやメディアにも登場したり発信した。その生き方自体が対極主義。
そして、この玉子炒飯もそう。
まろやかな玉子の甘味と、スパイシーな胡椒の塩味がぶつかっているが…大抵は、卵によってマイルドにされ過ぎるか、コショウが強すぎて塩味が勝ってしまう状況に至ってしまうところだが。
このチャーハンがヤバいのは、玉子のマイルドさとコショウのスパイシーさが、共存しているという点だ。
通常、卵はそれ単体で味の決め手になったり、他の食材との懸け橋になる場合もあるが、他の食材をマイルドにしすぎるデメリットがある。
ミスター味っ子9巻で、蕎麦のつなぎに小麦粉と卵を使ってコシを出そうとしたら、蕎麦の風味が消しとんでしまったようにね。
原因はやはりつなぎの卵と小麦粉
小麦粉で粉っぽくなり卵の味でそばの味がぼけている
これでは・・・・せっかくのそばの風味がだいなしだ!!
(引用元:ミスター味っ子(9)[ 寺沢大介 ]p30)
そして塩胡椒は、包丁人味平10巻でも描かれていたように。
か、辛い!!
ど どうしてだ!
味みをした時はちょうどいい味だったのに!!(画像引用元:包丁人味平 〈10巻〉 点心礼勝負5 [ 牛次郎[原作] ] p129)
味にパンチをもたらすものの、食べ進めると塩辛くなるデメリットを持つ。
しかしこの宝華のチャーハンは、その卵と塩コショウのデメリットが無い…それぞれ対極にある食材同士が、お互いを牽制し、ぶつかり合い、調和・共存してるんだよな。
まさに岡本太郎の対極主義を体現したチャーハン、と感じたね。
油そばも美味かったが、チャーハンにより感動してしまった。
別の炒飯も食いに、再訪したい。
小金井の本店の方もね、水樹奈々の思い出の味?らしいね。
そして次は半チャーハンではなく、通常サイズを食おう。
ごちそうさまでした。
お会計は、キャッシュレス等いろいろな支払い方法に対応していたので。
楽天ペイで払った、ポイントもあったから。
楽天ポイントは、楽天で買い物すると貯まりやすいけど。
普通に買うのではなく。
ニフティポイントクラブとかのポイントサイトを踏んで楽天でお買い物すると、ポイントサイトのポイント還元もあるのでお得ね。
例えばニフティポイントクラブの場合、楽天ポイントとニフティポイント、二重取りできる。
南海キャンディーズの山ちゃんがCMして。
知名度があるハピタスもいいけど。
自分は慣れているニフティポイントクラブでポイ活して貯めてる。
自慢だけど結構、貯めてきたでしょ。
楽天ポイントで飲食できると、得した気分になるね。
一方、貯めたニフティポイントの方は、1ポイント=1円で、現金とか以下のポイントに交換できる。
ポイ活して、ポイント貯めて、食費を抑えないとね。
こちらは領収書。
■宝華 飛田給店
【住所】:〒182-0036 東京都調布市飛田給2丁目13−1 飛田給ガーデン
ここも気になるな。
ここは「ブーランジェリー テール・ヴィヴァン 飛田給店」だ、夜も遅いから当然、やってないな。
看板が読めない。