1月のある寒い日の夜、ウーバーイーツの配達の仕事をしていた。
町の飲食店にはネオンが灯り、活気づく時間帯。
ああ、メシが食いたいな。
でもその日は寒いせいか、注文も多く、調子がよかった。
高層ビルの近く、西新宿の方まで配達に来たっけな。
ようやく注文が落ち着き一段落…どこかで飯を食いたい。
こういう店は、時間のある時にじっくり食べたいな。
そばとか麺類の方がいいよな。
この店も気になったけれど…。
東長崎で…この店に決まり!
駅からすぐの場所にある。
アクセスする行き方は。
西武池袋線の東長崎駅北口から、徒歩すぐよ。
昔は、エキチカではない、アクセスが悪い場所こそ名店あり、と思ってが。
そんなことはなくて。
例えば、今まで食ってきた美味いラーメン屋。
国府駅のすぐ近くにあったし。
solomeshi.net大口駅のすぐ近くにもあったな。
だから駅近でも美味しい店はあるんだよな。
さあ、この店はどうだ!?
満席時はソファーでお待ちください、とあるけれど。
水曜日の20時過ぎ、閉店間際だったからね。
行列に並ばずに着席できたよ。
さっそく券売機でメニューを拝見。
やっぱり…スミイチ、を狙うのがセオリーだ。白湯醤油らーめんで、決まり!
あっ、生姜もつけちゃうか。
おすすめ、おろし生姜トッピングよ。
む、ラーメンを選ぶと、他のおすすめメニューも出てきたぞ。
そりゃ特製にするでしょ…トッピングはMAXよ!
ああ、炙りチャーシューご飯も貰っちゃおう、ポチリとな。
下戸だからドリンクはいらない、水でいいや。
ちなみにトマトトッピングとかもあったよ。
カウンター席に着席。
む、今から食うラーメンの説明があった。
白湯醤油らーめん
牛骨と豚骨を強火で二日間炊き出した旨味たっぷりの濃厚スープ
牛豚白湯?とな、あまり聞きなれないワードだ。
期待できるな。鶏白湯とか豚骨ラーメンを提供するラーメン屋は多いけど、牛豚白湯ってのは珍しいよな。
どう味が違うのかなぁ。
卓上でもトッピングを追加できるのね。
さて、ラーメンができる間に、トイレでも借りるか。
なぬ?ラーメン発見伝の表紙になったこともあるのか!
すごいね、それなりに美味しくないと、表紙にはなれないぞ。
カエシにもこだわってるみたいだからね。
当店のスープは白湯2日間、清湯9時間煮込み、其々の特徴を活かしカエシに工夫を凝らしています。
どうぞ最初は、調味料など入れずにそのままのお味をお楽しみくださいませ。
そして白湯醤油らーめんが…まあ入店して10分ぐらいかな、来たぞ。
まずはスープ…うまい!
かなりうまいぞ!!
牛骨と豚骨が合わさると、ここまで豊饒な旨味がするのか!?
甘味や塩味もあるが、旨味で抑えられてる感じだ。
牛の良い部分と豚骨のいい部分が、臭みなく抽出されている。
丁寧な仕事でないと、動物臭さが残るはずだけど、やるなぁ。
牛骨のラーメンってこんなにうまいんだ。豚骨だけの時よりも、味に奥行きが出てる感じがする。
思えば、牛骨やキノコといったマイナー素材を使うラーメン屋は、なかなか、その旨味の抽出に成功しているとは言い難い店も多かった。
例えば新宿のRUKAWAなどは、醤油の風味が強すぎて、美味しいんだけど、あくまで醤油ラーメンのような美味しさに終始していたし。
最近、浦和で食った「鶏そば 一瑳」、鶏白湯の人気店だが。
その店のマッシュルームラーメンも。
確かにきのこの風味は微かにするものの。スープは結局、醤油に押されちまってる感があった。
ラーメン発見伝26巻で、藤本がキノコを使ったラーメンとか作ってたが。
本当にキノコの旨味を、醤油ダレに負けずに出せるものなのか?
そんなのは…
まぼろし~!
と、IKKO降臨、レア食材を使えば美味くなるなんて、大違いだと。
俺も、昨今のニューウェイブ系ラーメンに一人、喝を入れていたところだ。
ラーメンの食いすぎか、酒の飲みすぎか、47歳で逝去したラーメン王の故武内伸氏も言ってたよな。
「ラーメンは鶏ガラ・豚ガラ・人柄」だと。
そう、鶏ガラも、豚骨も、醤油や昆布も扱えないのに、牛骨とかキノコとか物珍しさを求めてるんじゃねー!?ってね。
しかし…このらせんは、やってのけた。
牛骨、その個性が豚骨に負けることなく、生きている。
さながらこれは…
牛骨木馬と豚骨木馬の、デッドヒートや~!
ってね。どうよ、この例えはよ。
村上春樹の回転木馬のデッドヒートと、このラーメン屋の「らせん」をかけたんだ。
つまりハルキストラーメン、かな。
否!
ハルキストみたいな「ふうやれやれ僕は頭いいいんです」「普通の人はわかるかな~? 春樹文学の世界観は」的な、高慢ちき男や高慢ちき子のような嫌味は感じられない。
楽しいローラーコースターのようだ。牛骨と豚骨が螺旋状に絡み合って、新たな味わいを生んでいる。
俺の好きなハウスの曲にもあるな、Roller Coasterってのは。
SKREAM feat SAM FRANK RollerCoaster Dimitri From Paris Remix LMB DJ Intro Revisited
華やかな高揚感をもたらす…いや、さっき回転木馬の例えをしたから、メリーゴーランドだ。
merry go for round、昔よく聴いたJazztronikとCosmic Villageの「T.B.D」という曲があったが。
Cosmic Village T.B.D.(Jazztronik remix)
この曲は豚骨(Tonkotsu)、牛骨(Bull)、ダブルスープ(D)という曲で、このラーメンのすごさを表現してたのかもな。
まあ適当なこと言ってるが、もっとわかりやすく例えるなら。
久保田利伸とナオミキャンベル、ララララブソングラーメン。どちらも吞まれてない、牛骨も、豚骨も、生きているっつーことよ。
さて、例え過ぎてしまったがとにかくスープは絶品だ。
麺との絡みはどうだ、ずるずる~っとね。
これもいい!
濃厚なので麺とスープの絡みもいいぞ。
麺は菅野製麺所。コシがあって美味い。
当たりだった、このラーメン屋さんは。
生姜もインするか。
ああ、うめえわ~。
でも欲をいえば…どんぶりのサイズ、もうワンサイズ大きい方が、もっとこの激うまスープが絡む気がするけどな。
さっき便所に行った時、ラーメン発見伝に紹介されたときのポスターが貼ってたけどそう、これは15巻だ。
藤本が、どんぶりの大きさとラーメンの味わいについて語る回。
俺も今まで、別記事等で、どんぶりの大きさにはかなり物申してきた。
どんぶりを小さくすれば、スープ量は減らせるが、麺が泳がずスープを吸いにくくなる。
だからどんぶりの大きさも、ラーメンの美味しさを左右する1つのファクターだ。
さて、具材は…メンマも美味い。
珍味のように噛むほどに滋味が広がる感じだ。
チャーシューごはんも…うまいぞ!
柔らかくて脂身は少なめだが、豚肉の旨味もしっかりして食べ応えある。
タレ、醤油ダレは、もう少し濃くてもいいかもな。
肉のイノシン酸に、もうちょい醤油のグルタミン酸をぶつけてもいい気もする。
全体的にかなり満足だ。2024年に食ったラーメンのトップ5に入る気がする。
菅野製麺所ってのもいいな、前に行った「ふじ野」もそうだけど。
この製麺所を使ってるラーメン屋は大体、美味しい気がするなぁ。
次は平日限定のまぜそばを食べてみたいな。
もしくは、ガツンと白味噌らーめんかな。
こちらはレシート。
ごちそうさまでした。
■麺場 らせん -RASEN-
【住所】:〒171-0051 東京都豊島区長崎4丁目8−15
【営業時間】
11時30分~15時
18時~21時(日曜日は20時まで)
オーダーストップは閉店10分前です
定休日:月曜日、木曜日
<採点>
・一人でも入りやすい 度:10
・ファミリーで入りやすい 度:5~7
カウンター席のみ、お子様メニューとかも見当たらないけれど。
夫婦で経営していて、雰囲気もいいので、行けなくはないかな。
おまけ。帰り道に見かけた飲食店。
また立ち寄るかね。
たまにはこういう店にもね。
【アローン飯なび更新中!地図からおひとり様でも行きやすいグルメ情報が検索できます】
<最近アローン飯なびに追加したお店>
「麺屋宗 肉そば総本店」の口コミを追加。
#はてなブログ に投稿しました
— 令和の寅次郎 (@reiwatorajiro) December 4, 2024
数々のラーメン賞を受賞「麺屋宗 肉そば総本店」で全部のせ肉そばを堪能!アクセスは東武東上線のときわ台駅北口から徒歩すぐhttps://t.co/d8WRM9KLVY#ときわ台ラーメン #ときわ台ランチ #ときわ台駅 #東武東上線ラーメン #孤独のグルメ #ソロ活グルメ #おひとりさま
ブログランキングも参加中です。