川越駅から。
「キッチン とちの木」という店に行こうと思ったんだけど。
急きょ、こちらの韓国料理屋「三丁目食堂」に行くことにした。
この豚ちゃんがタンクトップを着ているネオンのオブジェに惹かれてね。
アクセスする行き方は、川越グリーンパーク行き、本52系統のバスに乗って「喜多院入口」を下車してすぐよ。
テーブル席に案内される。
まずはメニューを拝見だ。お通しは取るみたいだね。
焼魚とか韓国豚足、味が気になるな。
ケジャン、意外と安いな。カンジャンケジャンのことだろ。韓国で食べたことあるが1500円なら割安だ。
逆にナムルセットが高く感じるな、これは韓国料理屋で出てくる前菜だろうに。
前日までに予約がいるという、キンパ、カムジャタン、サムゲタンも気になるね。
350円のキムチは、辛さの調整ができるみたいで、超スーパー激辛ってのもあるらしい。
フライドチキン、トッポギ…卵チャーハン!?
炭火焼の為 お肉は2人前からお願いします。
まあ韓国料理屋にチャーハン、別に珍しくないか。
でも「川越太麺やきそば」は、ご当地を意識しているね。
そしてマンドゥ?
饅頭のことみたいだ。
マンドゥ(만두와) | 韓国食辞典 | モランボン おうち韓食
まず「包子」(パオズ)は、発酵させた柔らかい小麦粉生地に、肉や野菜の餡を包んで蒸しあげたもので、日本でこれに近い食べ物として「肉まん」「中華まん」などがあります。
次に「餃子」(チャオズ)は、薄く延ばした小麦粉の丸い皮で肉や野菜の餡を包んだもので、ひだを寄せるなどして三日月形に細長く包むのが基本形です。このタイプは日本でも「餃子」(ぎょうざ)と呼ばれていますが、日本では油で焼いた「焼き餃子」が主流なのに対し、中国では茹でた「水餃子」が主流で、「焼き餃子」や「蒸し餃子」は少数派といえます。
最後に「饅頭」(マントゥ)は、「包子」の餡なしタイプ、すなわち酵母で発酵させた小麦粉生地を蒸した「蒸しパン」のような食べ物です。生地はシンプルなものから、油や砂糖を加えたほんのり甘いものや、スープでこねた薄い塩味のものなど、ヴァリエーションがあります。
真・中華一番5巻にも出てきたやつだな。
・・・・そもそも「饅頭(まんじゅう)」ってのはどんなもんだいマオ兄?
餃子や焼売との最大の違いそれは――ふっくらブ厚い皮だよ
焼売が"絹(シルク)
"餃子が"革(レザー)"なら
饅頭の皮はまさに"羽毛の布団"みたいなもの・・・・!!(引用元:真・中華一番!(5)[ 小川悦司 ]p28)
さて、ドリンクメニューの方はどうだ。
マッコリ、チャミスル、韓国料理屋っぽいね。
お水、氷は0円、甘えさせてもらうかな。
よし、サムギョプサルと、川越太麺焼きそばを注文だ。
で、やってきたぞ。
鉄板?じゃないな、ホットプレートみたいな。
既製品っぽいな。業務用のごついやつとか、水晶プレートじゃないのね。
オモニが肉を置いてくれた。
ガスかい(笑)
メニューには炭火焼って、書いてた気がするんだけど…まあいいや。
豚肉をトングで触ってみると、カチコチに固まってた…冷凍モノか。
うーん。
だから、あんまり期待してなかったけど。
オモニが丁寧に焼いてくれてね。
カットもしてくれて。
食べてみると・・・うまいじゃん!
タレの胡麻油が、うまくて。
味噌みたいな、何とかジャンみたいなのも、豚肉と相性バッチリで。
韓国における大豆利用発酵食品
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/81/2/81_2_103/_pdf
テ ン ジ ャンや カ ン ジ ャン を造 る の に欠 か せ な い のが,メ ジ ュ であ る。 これ は 日本 の味 噌 玉 の よ うな も の であ るが,球 形 に は しな い。 メ ジ ュ は ペ クデ(白 太)ま た は メジ ェ コン と呼 ばれ る大豆 だ け で 造 られ,チ ョンデ(青太)と 呼 ば れ る モ ヤ シ な ど のた め に の大 豆 とは,区 別 され て い る。
メ ジ ュは,そ の ま ま テ ン ジ ャ ン,カ ン ジ ャ ンの 材料 として 使 わ れ るほか に,メ ジ ュ粉 末 と して の利 用 も 多 い。
代 表 的 な 使 い 方 は,コ チ ュ ジ ャ ン(ト ウガ ラ シ味 噌)であ るが,そ の ス タ ー タ ー と して使 用 され て い る。 コチ ュジ ャ ンには,メ ジ ュ カ ル を使 うよ りも,ミ ル テ ィウ ン ゴッ(小 麦 が原 料)を ス タ ー タ ー とす る方 が,美 味 であ ると もいわ れ て い る。
に出てくるテンジャンだろうか。
コチジャン(唐辛子味噌)のような尖った辛味がなかった。
冷凍だったけど、肉も意外と固くなくて、美味しいんだよ。
ああ、これはまさにオモニの力だと思ったよ。料理はまごころ、だな。
川越太麺焼きそばも、具材が安っぽいウインナーだったけど。
もちもちの麺、ソースの甘味と酸味もちょうどいいバランスで。
見た目以上に、美味かった。
そしてキムチが。
まるで、チーズみたいなコクがするんだよな。
ほとんど辛くない。
美味しんぼ10巻「キムチの精神(こころ)」にあったように。
(引用元:美味しんぼ(10)[ 雁屋哲 ]p60)
アニメだと第47話か。
本当に美味いキムチは、乳酸発酵した野菜の旨味と、魚介類のアミノ酸の複合したもの。
そう、発酵だ。
チーズとキムチの共通点は、乳酸菌が発酵しているという点だ。
乳酸菌が含まれる食品はこれ! | ニュートリライト(Nutrilite)
キムチは、白菜に塩や唐辛子、ニンニクや魚介塩辛を加えて乳酸発酵させた漬物です。キムチの酸味や旨味は、乳酸菌の発酵によって生まれます。
本場韓国で作られるキムチの最大の特徴は、魚介塩辛を用いること。塩だけではなく、魚介塩辛を入れることで乳酸菌による発酵が促進されます。発酵中はガスが発生し、室温で保存すると容器が破損するといわれるほどです。
キムチを摂取することで期待できるのは、乳酸菌による腸内菌のサポート効果でしょう。唐辛子を使用しているため、カプサイシンによる健康維持効果も期待できます。ただし、キムチには塩分も大量に含まれているため、くれぐれも食べすぎには注意しましょう。
だからこの、チーズのようなキムチの味は、乳酸菌が発酵した味なのかもね。
大豆もそう、チーズに近づく。
〈食の産学官連携⑬〉酵母の働きで大豆食品開発 「豆乳チーズ」事業化に挑む 宮城大学
「豆乳チーズの多くは凝固剤として酸を使用している。食感がパサパサでえぐ味も残る。われわれはワイン酵母(サッカロミセス・バヤヌス)と乳酸菌で豆乳を固め、凝固物に油脂を加える。滑らかな舌触りや酸味、濃厚な味わいは有名ブランドのクリームチーズと比べても遜色がない」
海苔もサービスしてくれて。
ご飯も「おかわりいる?」と優しく気遣ってくれたオモニ。
もちろん!
艶があって美味しいお米だ、炊いてからあまり時間経過もしてない。
ああ、この優しさを見習いたい。
最近、些細なことでイライラしてたからな。
優しい人間になりたい。
「あんたのいいとこは、優しいとこやな」と、言ってくれた人がいる。
が、実はそんなことなくて。
すごい些細なことでイライラしたこともある。
店員に「4階で会計してください」と言われ、カチンと来て「なんで1階に持ってきてくれないんですか?」と、冷たい捨て台詞を吐いた。
そんな器の小さい自分…全然、優しくないっての(笑)
だけどこれじゃ、あかん。
低所得で、ルックスも別によくない弱者男性だけど、せめて優しさだけはキープしておかないとって思う。
魅力がゼロになっちまう…だから優しさ、だけは、意識して維持しよう。
と、オモニの優しさに触れて自省し、川越駅に歩いて戻る。
この店、次に行こうかな。
珈琲屋もね。
しかし歩いてるとふと思った。
「ち、4月なのに夜桜とかねえのかよ、ほんと川越はしけた町だな~(イライラ~)」ってね。
ああ…全然だめだ、優しさがなくなってきてる。
汚言症予備軍になりかけてる…気を付けよう。
スナックか?
それとも、家庭料理の店?
小江戸ストリートダンスクラブだって。
ここも気になるなぁ。
■三丁目食堂
【住所】: 〒350-0034 埼玉県川越市仙波町3丁目5−16
【営業時間】
午後4時~からみたい。定休日は毎週月曜日。
当店の煙はうま味、煙をつまみで一杯。
<採点>
・一人でも入りやすい 度:8~10
カウンター席は物が置かれていたので、丸テーブルで食べる。
誰の帽子だろうかね。
店内の内観。
・ファミリーで入りやすい 度:5~7
お子様メニューとか見当らないし、席数もそれほど多くない店内だけど。オモニが優しいので、子連れで行っても別にくつろげる印象を受けた。
トイレも綺麗だったよ。
NewJeansのポスター発見。
みんな可愛いなぁ。
こちらはレシート。
タオルウォーマーがある優しさ、すばらしい。