小田急江ノ島と相鉄本線が交差する大和駅。
から、小田急江ノ島線で一駅行った鶴間駅。
そこでうまそうなラーメン屋を見かけた。
「郷」というラーメン屋で、暖簾が立派だ。
アクセスする行き方は、小田急電鉄江ノ島線の鶴間駅東口から、徒歩ですぐ。
札幌味噌ラーメンの店らしい。
なるほど、まるで雪原のような白い床も素敵じゃないの。
どうやら昼の部は終わったらしいが。
夜の部が17時30分からなので、開店まで待ち、訪れてみるか。
近くのイトーヨーカドーで適当に時間を潰した後。
17時15分に来店、既に6人待ちだ、7人目として並ぶ。
10月初旬の日曜日だった…15分前で既に6人ってのは驚いたよ。
後で調べたら、どうやら食べログラーメンEAST百名店にも選出されている店らしい。
これは期待できるな!
開店の17時30分には、人も20~30人待ちとなった。
15分前に来てよかった、ほっ。
待ち時間無し(といっても開店前15分は待ったけど)、第1陣として店内に案内される。
券売機でメニューを拝見。
醤油とか塩とかもあるみたいだけどね。
中に入って気付いたが。
あの札幌味噌ラーメンの有名店「すみれ」で修業したのか?
すみれの歴史
昭和三十九年八月、村中朋子は札幌の中の島にラーメン屋を開いた。
屋号は「純連」と書いて「すみれ」。
開店初日に訪れたお客さんの一言から歴史は始まった。
『こんなの初めて食べた、すごくおいしい』
やがて店は話題になり、次第にマスコミでも取り上げられるようになる。
しかし昭和五十七年七月、その人気を嫌うように突然、店は消える。
そして翌年、場所を変えてひっそりと「純連」は再開される。
場所を変えても味が変わったわけではなかった。
店は再び行列のできる店になる。
そして平成元年、朋子のもとで修業を積んだ三男伸宣が「すみれ」の呼び名で中の島に店を出す。
このお店も、すみれの門を叩いたんだろうね。
その後、数多の人々が、すみれの味に感動し、何度も何度も訪れる。その評判がまた評判を呼ぶ。
そして。次々と若者達がすみれの門を叩き、そこでラーメンの技術は元より、人としての生き方さえも学ぶ。
いまや、数多のすみれの弟子達が、その素晴らしい味はもちろん、すみれの「心」をも継承し、全国津々浦々へ羽ばたき続けている。
すみれ暦では、その誇るべき弟子達を、すみれの全歴史において、欠かせない一ページとし、ここに証として季節と共に綴ってゆく。
だったら味噌ラーメン、選ばないとだよね!
それに…郷飯、も付けようかな、決まり!
家族連れが多いな、3連休だからか。
アローンの自分はカウンター席に案内してくれた。
テーブル席もある。
座席数は多いので、回転はよさそうだ。
すみれは昔、新横浜のラーメン博物館で食べたかな、あまり覚えてないけど。
よし、味噌ラーメンに。
郷飯、を付けるぞ。
のり、味玉もつけるか。
待つこと10分前後かな。
ほぼ同時に、郷飯、そして次に味噌ラーメン、着丼。
いざ実食。
まずはスープ…うまい!
味噌の優しい甘味のあと、旨味のコクがじわ~と広がる。
けどなんだろう、油脂が多いな。
そして、熱いぞ!
名古屋で食べた重油ラーメンを思い出す。
なるほど、さすが北国のラーメンだ。
水よりも沸点が高い油、それが多いがゆえに、極めて温度が高いラーメンが実現できるっていうね。
しかしラーメン発見伝14巻にあるように。
スルメやアゴ干しの旨味なんか、ずいぶん後ろに引っ込んじゃってますね。
最初ほど、様々な旨味を感じられなくなってる気がします。
でしょ?だから、スープは熱々にしたらダメなんだよ!!
(引用元:ラーメン発見伝(14)[ 久部緑郎 ]p12)
熱々にしすぎると、スープの風味が消し飛ぶというデメリットがある。
だから食べ方に工夫が必要だ。
自分は、こういうラーメンの場合は、まずつかんだ麺を、どんぶりの底の方に潜らせ、そして引き上げるようにする。
この上下運動によって、分離されがちな上の油脂と、下のスープを攪拌させる効果が生じる。
すなわち、乳化を促進させながら麺をすするんだ。
二郎系の「天地返し」と同じよ。
あれも、ローリングによってもやしと麺が回転するだけでなく、油脂とスープが混ざり合う作用も生じ、乳化が促進されるんだ。
これがラーメンオタクの自分が生み出した奥義「ムーンサルト食い」だ。
ムーンサルト食いとは、ストリートファイターⅡだけなのか、ⅢやⅣには登場してるのかは知らないが。
スト2のガイルに影響を受けた食べ方だ。
ガイルのムーンサルトキックが、円弧を描くように。
ムーンサルト食いも、大きな円弧の軌道によって、油脂とスープを攪拌&乳化させながら麺をすすり、美味しくいただくという技よ。
まあ誰でもできるけど。
うん、油脂が多いから麺とスープの絡みもいいね。
だが、やはり…油脂、もう少し、少ない方が好みかなぁ。
それは調整できるみたいなんだけどね。
敢えて油脂を減らし、引き算で味噌スープのほうを際立たせる。
ラーメン発見伝13巻にあるように、豚骨の油と、香味油が喧嘩することもあるらしいからな。
油の取り扱いには注意だ。
北海道・札幌「すみれ1994」 - 店舗情報 - 新横浜ラーメン博物館
トンコツ・魚介・野菜類を中心に煮込んだスープは、味噌・ニンニク・調味料等を加え、超濃厚でコクと香りがあります。
油が強いと、上記のスープに使用された食材や、出汁の風味が少し弱まる気がする。
そのため、
solomeshi.netで食べた味噌ラーメンの方が、油脂が少なく、味噌の味を感じ取れた気もした。
ただ、めんや蔵の場合は、どんぶりが小さかったな。
ラーメン発見伝15巻にあるように、ドンブリの違いによって味わいは変わる。
たとえば、口径が狭く、底が深いドンブリだと、スープは冷めにくいけど、麺はダマになりやすかったりします。
(引用元:ラーメン発見伝(15)[ 久部緑郎 ]p25)
どんぶりが大きいと、麺がダマになりにくくなり、スープと絡む表面積も増え、麺とスープの絡みがよくなる。
郷の場合は、大盛にしなかったから、どんぶりの大きさには違和感は覚えなかったが。
やはり油脂の量、それによるスープのバランスは、好き嫌いが分かれるだろうなぁ。
まあでも美味しかった。
人気店になる理由もわかる。
郷丼は、めんまが多いな…。
AFURIの炙りチャーシュー丼で大根おろしが多いことを自分は「もっとチャーシューを!」と思ったが。
それに近い感覚だ。
チャーシューもめんまも美味いけどね、やはりチャーシューもっと欲しいかなぁ。
ごちそうさまでした。
次はごま味噌つけ麺、食べてみたい。
さて、美味しく完食後、駅に戻る。
周辺には勝滝ホルモンセンター、というお店もある。
横浜方面に帰るために、大和駅に戻ったら。
ばちこり食堂、という豚の唐揚げが食べられる店を見かけた。
また行きたいな。
■ラーメン 郷
【住所】:〒242-0004 神奈川県大和市鶴間2丁目12−32
【営業時間】
昼:11時~15時
夜:17時30分~21時
ラストオーダーは30分前、定休日は火曜日の夜と水曜日。
<採点>
・一人でも入りやすい 度:10
(カウンター席あり)
・ファミリーで入りやすい 度:10
(テーブル席多く、お子様ラーメンもあり、家族連れのお客さんも多かった)
【アローン飯なび更新中!地図からおひとり様でも行きやすいグルメ情報が検索できます】
<最近アローン飯なびに追加したお店>
「たいよう軒」の口コミを追加。
2024年1月26日に閉店、 #たいよう軒 で #東京ラーメン を味わう。昔ながらの #中華そば 、鶏ガラと醤油ダレがベース。#かんすい 使ってるのか麺は少し黄色い。チャーシュ美味かった。#来々軒 #神保町ラーメン #神保町グルメ / “東京ラーメンとは何か?1月26日で閉店する「…” https://t.co/qPJxIUoVoo
— 令和の寅次郎 (@reiwatorajiro) March 6, 2024
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