去年の夏、8月の水曜日だった。
大学の時の先輩と二人、つけ麺を食べに行った。
いつもの夏だなぁ。
たまにはね、海辺で。
birdの曲のハイビスカスみたいに。
「目と目合うたび♪恋の波が襲う~♪」的な。
ロマンチックな夏を過ごしたい。
もしくは俺ぐらいのアラフォーだとな。
もう結婚して、子どももいて。
家族で海に行くんだ。
嫁とも、恋愛感情はほとんど、なくなっているんだけど。
たまたま、揺れるハイビスカスを見て。
二人で行った海を思い出す…的なよ。
なんでそういう夏じゃないの、だろうか?
俺の人生は…。
失敗したぁっ~~!オレ人生失敗したぁ~~っ……!
(引用元:最強伝説 黒沢 9 [ 福本伸行 ])
と、最強伝説黒沢9巻に、そういうシーンがあったよな、まさに俺自身も黒沢と同じ気持ちよ。
まあ、仕方ないんだけど…。
その先輩も、俺と同じ穴の貉だ。
俺とは違って金はあるが、しかし、愛の無い日々。
アラフォーのモテないコンビで入った店は、銀座の「朧月」。
丸の内線で行った。
アクセスする行き方は、上にあるように。
銀座駅のC3出口が近いよ。
百名店にも選出された、有名なつけ麺屋らしい。
平日の水曜日、店内はほぼ満席だったけど。
外待ちは0人で、並ばずに、空いてる席に座ることができた。
時刻は18時40分ぐらいだった。
券売機でメニュー、だ。
こちらのメニューはうまく撮影できなかった。
外待ちの時に撮ったメニュー。
やはり、一番左の目立つ位置にある、濃厚つけ麺にしよう。
並盛、大盛で値段が変わらないので、大盛にするぞ。
18時40分過ぎに入店し、18時50分ぐらいか。
10分もかからなかったな、来たぞ。
まずはつけ汁、うむ!
濃厚でうまいぞ。
トッピングも豊富にあるね、海苔が。
麺と一緒に、ずるずる~っと。
うまし!
<銀座 朧月(おぼろづき) 本店>超濃厚な魚介とんこつスープ・特製つけ麺|旅色
ゲンコツや鳥足を長時間煮込んだ“動物系”に、サバやカツオなど“魚介系”をあわせたWスープは、「酸味・甘み・コク・キレを完璧なバランスで仕上げた」という特濃スープ。ごく太麺とも相性抜群で、香味油が風味を添える。
と、よくある豚骨魚介つけ麺。
だけど。
なんでだろう、美味しい。
ちょうどいい濃厚さ、なんだよね。
豚骨魚介は、濃すぎてしんどい時が多々ある。
活龍とか。
成増で食べた「きころく」とかね。
アラフォーの俺には、ちょっときついんだよな。
でも、朧月はほどよい。
ほどよいというのは、もう少し具体的に述べると。
美味しんぼ38巻にあったように。
(引用元:美味しんぼ(38) [ 雁屋哲 ]p196)
グルタミン酸とイノシン酸がうまく相乗効果を起こし、強い旨味を有しているということ。
その旨味によって、甘味や塩味の角がなく、マイルドな美味しさがあるということだ。
江古田の「長男、ほそのたかし」とか。
吉祥寺の「えん寺」も好きだけど。
朧月もおいしいね。
味玉パッカーン、半熟で、これも美味い。
やっぱり、豚骨魚介つけ麺は。
濃厚といえど、重すぎてはいけない。
それは個人差があるのでは?
否!
確かに個人差はあるかもしれない。
俺にとっては濃厚しすぎても、若者にはちょうどいいケースもあるかもしれない。
しかしそういう個々人の味覚の差はあったとしても。
その前提の上で、誰もが美味しいスタンダードの濃厚さを追求するのが、つけ麺道であり、料理道ではないだろうか?
と、料理人でもない俺が偉そうにいえたもんじゃねえけどよ。
そして朧月が好きな理由は他にもある。
それは、思い出すからだな。
若い頃を、2000年代後半の濃厚魚介つけ麺ブームを。
日本のラーメンの歴史 - ラーペディア - 新横浜ラーメン博物館
あの時、上京して初めて、濃厚魚介つけ麺を食った感動の味に。
朧月は一番、近いような気がする。
あっ、でもちょっと待てよ。
え、俺の20歳の思い出って…つけ麺なの?
ノーナ・リーヴスの「二十歳の夏」のような。
甘い世界とは無縁なのか…。
思い出せ…ああ、でも、つけ麺とか二郎だわ(笑)
ただ、起きて、単位を消化するために大学へ行き。
帰りに濃厚魚介つけ麺、もしくはラーメン二郎を食べる生活。
さらに、驚愕の事実に気付いた。
20代の時のその生活と、アラフォーの今の生活…ほとんど、ライフスタイルが変わってないことに!
人生が前に進んでいないことに、気付かされちまった…ううう( ;∀;)
つまり、幽遊白書の蔵馬的に言えば。
綺麗な薔薇には、トゲがあるのさ…
ってことよ。
この美味しいつけ麺を食べる度に。
自分の人生が前に進んでいないということ、同じことを繰り返しているという、哀愁に満ちたソリチュードにいざなわれる…。
先輩と特に会話せずに食べ終わり、近くのプロントに行く。
スパイスフェア、やってたな。
アイスを食べた。
しかし自分の人生は、スパイスが欠けているね。
まるで…そう、朧月みたいだ。
仄暗い暗雲によって光輝くことを遮られている月光、朧月のような日々が。
続いていく…なんてね。
ポエミーなこと、言っちゃったり。
次はまだあれば、濃厚カレーつけ麺を食べたいな。
近くにあった別のラーメン屋も気になるが。
ごちそうさまでした。
■銀座 朧月
【住所】:〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目3−5 第一高橋ビル 1F
【営業時間】
昼の部
11:15~15:30夜の部
17:30~21:00
金・土昼の部
11:15~15:30夜の部
17:30~22:00※スープ無くなり次第終了となります
<採点>
・一人でも入りやすい度:10
(カウンター席のみ)
・ファミリーで入りやすい度:4~6
(店内はそんなに広くなく、テーブル席もなくゆったりする感じではないので)
店内の内観。
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<最近アローン飯なびに追加したお店>
「札幌ラーメン郷」の口コミを追加。
味噌の旨味とコクがしっかりある、美味い。けど油脂は少ない方が好きかも。麺を掴んで #ガイル の #ムーンサルトキック のように #天地返し をして乳化促進だ。#味噌ラーメン #郷 #すみれ #鶴間駅ラーメン #大和市ラーメン / “鶴間駅東口すぐの人気ラーメン店「札幌ラーメ…” https://t.co/GQHiCywhtK
— 令和の寅次郎 (@reiwatorajiro) April 21, 2024
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