8月初旬の月曜、ガッツリ食いたい気分だった日。
ひばりヶ丘のラーメン二郎に行くと。
なんと7人待ち…マジかよ…あきらめるかぁ。
ぶらぶらすると、「インド・ネパール料理 チャンドラスルヤ」というカレー屋を見つけた。
アクセスする行き方は。
ひばりヶ丘駅南口から徒歩すぐ、って感じね。
店内の外観を撮影するのを忘れた。
雰囲気は、北インド系のカレー屋かなぁ?
カレーは好きだし、インドカレーも好きなんだけどよ。
日本には北インド系のカレーが多すぎる気がする。
もっとインド人には、個性を出して欲しいんだよ。
あんたらが住んでた地元の、個性的なやつを出してくれ!
コクを出すために生クリームか、バターを使ってる店が多い。
華麗なる食卓1巻でも出てきた、ギー(ghee)を使っている場合もあるだろう。
ギー(ghee)の健康効果とは?作り方やおすすめの使い方をご紹介 -Food for Well-being-かわしま屋
kawashima-ya.jp
ギーとは、無塩バターからタンパク質、水分、不純物を取り除いて純粋な脂肪分だけを集めた「溶かしバター」のこと。
牛や水牛、ヤギのミルクで作られた発酵無塩バターを加熱して溶かし、ろ過する過程で不純物を取り除いて作られています。
しかしコク出しの材料が悪い場合、変に胸やけしたりするよな。
【徹底比較】胸焼けしない生クリームの選び方|純生クリームと脂肪分35% | まま栄養士☆沖縄料理キッチンLife
という栄養士の方のブログによると。
ホイップだとか植物性油は胸やけしやすいんだって。
だから印度カリー子のバターチキンカレーでも、ギー(動物性)を勧めてるのかもね。
動物性脂でももちろん、胸やけや胃もたれになったりする。
カロリーも高いみたいだし。
「手短に言えば、ギーはヴィーガン食じゃない」と話す公認管理栄養士のノーラ・ミンノによると、ギーは「バターが液体と固体に分かれるまで煮立てて」作られる、澄ましバターの一種。表面に浮いてきた乳固形分を取り除き、水分を蒸発させた後に残るのがギー。
・・・
1食あたりのカロリーと脂質は、バターよりギーの方が高い。米国農務省によると、ギー1グラムあたりの脂質は1グラムで、カロリーは9キロカロリー。一方、バター1グラムあたりの脂質は0.8グラムで、カロリーは7キロカロリーとやや少なめ。1食あたりのカロリーと脂質は、バターよりギーの方が高い。米国農務省によると、ギー1グラムあたりの脂質は1グラムで、カロリーは9キロカロリー。一方、バター1グラムあたりの脂質は0.8グラムで、カロリーは7キロカロリーとやや少なめ。
ギーにも、種類や質があるんだろう。
自分が考える美味いカレーの条件は「付けたしのコク出しを最小限に抑える」ってことだ。
例えば、めちゃくちゃ美味いボンベイのポークカレー。
おそらく、ベースのスープ、ブイヨンがしっかりしてる。
だから付けたしで、バターや生クリーム等を加えるコク出しのプロセスは必要ないし、入れたとしても最小限だろう。
そももそものコクが強いから、乳製品の味を加える必要性がない。
御茶ノ水のチャントーヤカレーもだ。
ミスター味っ子にもあったが、ココナッツミルクはさっぱりして、乳製品よりも味に重さがない。
コク出しの素材を軽めにすることで、カレーの強さをより引き出せる。
蕎麦屋のカレーもそうだ。
池袋の天成のカレーが美味いのは。
ベースとなる蕎麦の出汁、カツオと昆布、グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果を起こしたダシが美味しいから、カレーにしても美味い。
乳製品ではなく、コク出しに片栗粉などを入れる和風カレーの店もあるだろうが。
天成は、その余計な粉物のトロみを感じさせないコクがあった。
このように、美味いカレー屋の共通項に「コク出しのための付け足しを最小限にしている」というのがある。
余計な乳製品や調味料を加えると、コクは強くなるかもしれないが、出汁やスパイスの風味は後退する。単に重くなるだけ、という悪いケースにもなり得る。
花小金井の「麺尊rage renegades」のカレーが、美味しいのも。
ベースとなるラーメンスープで、動物系や魚介系や海藻類からいいダシを取り、乳製品の足し算が無くてもコクが十分にあるからだろう。
池袋の「ひとり焼肉 美そ乃」のカレーが美味いのも、焼肉屋だから動物系素材がたっぷりあり、コクのあるブイヨンを作れるからと思われる。
そう、美味いカレーは付けたしをする以前に、そもそもの出汁、ボディがしっかりしてる。
逆に京都の「食堂はやし」のカレーは。
蕎麦屋ではないので、やはりベースのだしが弱いからだろうか。明らかに片栗粉の味の強さが残り、カレーの味に勝てていなかった。
つまり、付けたしでコクを出そうとすると、カレーの美味しさが損なわれることが多々ある。
インドカレーも同様だ。やたらギーを使ってコクを出そうとすれば、スパイスや出汁に使った素材の風味が損なわれるんだ。
つまりカレーにおける、コク出しに使う乳製品や小麦粉や片栗粉は。
例えるなら矢沢永吉みたいなもんだ。
黒く塗りつぶせ、と。
カレーの味を強くするために、コクを強めようとすればするほど、黒に染まっていき、味が画一的で単調になる。
だからいかに乳製品を、コク出しの付け足しを減らすかが、カレーの美味しさにおいて重要になってくる。
と、講釈垂れたが、チャンドラスーリヤのカレーは実際どうだ?
こちらはランチメニューで。
スルヤセットを頼んでみたけどね。
まずはサラダを食べた後に。
メインだ、ご飯も来ている。
う…うむ、うまい!
乳製品を感じさせない、確かに表面に生クリームはかかっていたけれど。それを気にしない、フルーティな味わいもあるような、重くない!
久しぶりに当たりだった。
例えば、大和田の「gii」の欧風カレーや、小岩の「ビリヤニハウス」は、辛味が強すぎた。
しかし、チャンドラスーリヤは違う。
辛さは、まあ自分が普通を選んだからだけど。
甘味と旨味がメインで、しかし甘ったるくない…何か酸味を出す素材を使って、しつこい甘さが出ないよう味を調整してる気がするな。
隠し味にマンゴーチャツネとか入れてるか?華麗なる食卓1巻で、カレーの隠し味として紹介されてたけどね。
三重県で食べたBISTROミトチャのカレーに匹敵する。
いや、ミトチャよりも甘味は抑えられてるか。ミトチャはミトチャで美味いが。
インドカレー屋で、リピートしたくなったのは久しぶりだ。
ナンも大きくて、外側はパリッと、噛むともっちり。
タンドリー系も、火入れしすぎて固くなってることもなく、美味しい。
いい店だ、調理のレベルが高い。
みんな同じ店のTシャツを着てた。
ユニフォームがある…つまりそれぐらい、こだわってるってことだね。
二郎は逃したが、いいカレー屋を見つけてよかったよ。
こちらはレシート。
ごちそうさまでした。
■チャンドラ・スルヤ
【住所】:〒188-0001 東京都西東京市谷戸町2丁目16−10
【営業時間】
ぐるなびの情報より月~金、祝前日: 11:00~15:00
17:00~23:00 (料理L.O. 22:30)
土、日、祝日: 11:00~23:00 (料理L.O. 22:30)お電話にてご予約お待ちしております♪
定休日:なし
<採点>
・一人でも入りやすい 度:10
・ファミリーで入りやすい 度:8~10
喫煙可?みたいな書き込みが食べログにあったけど。家族連れでにぎわっている、本格的なカレー屋さんでお子様セットがある、というクチコミがあったので。
テーブル席も豊富だった。