千葉県柏市の有名なカレー屋、ボンベイに行ってきたぞ。
本店ではなく、駅から近い西口店の方ね。
柏駅西口から徒歩で行けるよ。
店名はヒマラヤユキノシタに変わった?
windy1998.blog.fc2.comまたボンベイに戻った?
自分が2023年7月下旬に行ったときはボンベイだった気がするけれどね。
到着し、さっそく券売機のメニューを拝見。
欲張りだから、カレー2種とタンドリーティッカ、アイスクリームを味わえるヒマラヤセットにして。
カレーはチキンカレーと、ポークカレーを選択だ。
外にあったメニューを見た時から決めていた。
チキンカレーは「ボンベイ創業以来、最もシンプル且つスタンダード。サラッとしたカレーソースの中にコク」とあるように、これがベースのカレーみたいだからね。
そしてポークカレーの方は「丹念に作った薫り高き自家製ルーを使ったコク味。欧風カレー」とある。欧風も作れるのか?ってことで頼んでみた。
おっと、カシミールに漬け込んだカシミールたまごを忘れるところだった。
食券を渡して、席に着く。
座席にもメニューがあるぞ、どれどれ。
妙に惹かれる魅力がある絵だね。
ボンベイのマスター、鈴木忠夫さんの「親子馬」という作品らしい。
鈴木忠夫さんは2008年にご逝去されているようだ。
www.kaimu.jp昭和43年4月25日創業、1968年か、50年以上の歴史があるんだね。
まさに老舗のレジェンドカレー店だ。
日本人ほどカレー好きの国民はありません。
ですからどこでも簡単に作られていますが、純粋で飛び抜け美味しい物が出来ないかとの考えから、発祥地印度へ再三足を踏み入れ、本格的カレー料理を習得された料理研究家田中敏夫氏の指導を経て、今度専門店を始めました。
インドにはカレーと称する植物でもあって、それで風味をつけるのかと思う方も少なくありませんが、実は、次に記す香辛料をはじめ30種類の配合したものをカレー粉というのです。
ガーリック・キャラウェイ・ジンジャー・シーナモン・ナツメッグ・グローブ・コリアンダー・ローレル・ペパー・クミンシード・カルダモン・ターメリック・フェンネルシード・パプリカ・サフラン等、当店では自家製造のカレー粉で調理したものを、4・5日の熟成期間をおいて、お客様に差し上げております。
なるほど、そうだよね。
30種類の香辛料を配合…すごいな。
カレー粉はインドにはなかったと、華麗なる食卓でも描かれてたし。
んで明治の頃にカレーはカレー粉とともに英国から日本に伝わって来た
だから和風とか洋風っちゅーたカレーはたいていカレー粉使うケド
インドにはカレー粉なんかあらへんからスパイス自体を材料としてつくるんや!
(華麗なる食卓 10 [ ふなつ一輝 ]p167)
そのため、カレーとはカレー粉を使った料理でもあるが、スパイスを使った料理ともいえる。
フェンネルシードは、前の記事で紹介したフェンネルのことかな?
ナツメグとローレルも紹介した。
solomeshi.netナツメグ
効能:冷え症改善、整腸作用、消化促進、腸内ガスの抑制
ニクズクかの常緑高木の果実からとれる香辛料で、インドネシアのモルッカ諸島やスリランカなどに生育します。独特の甘い香りは、おもにピネンという成分によるもの。これには抗酸作用や消化促進、健胃作用などがあるとされる。
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フェンネル
効能:食欲不振、心臓の不調、代謝促進、母乳分泌、胃・膀胱強化、利尿促進
甘い香りと、さわやかさを伴った甘み。地中海沿岸の原産。フェンネルは食欲増進や健胃作用があるとされ、古くから薬用にもされてきました。芳味成分のアネトールには、女性ホルモンの様な働きもあるといわれます。
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ローレル
効能:消化促進、抗菌、抗炎症、鎮痛、鎮静
甘いさわやかさと柑橘類の香りをもつハーブ。ローレルはギリシャ神話でアポロンの聖樹とされ、古代ギリシャ時代から「勝利」や「栄光」の象徴として、月桂冠にも利用されていました。
かなりスパイスを使ってるみたいだね。
カレーの種類も豊富で、自分が頼んだチキンカレーとポークカレー以外のものもある。
ヒマラヤセットはソフトドリンク付きで、ドリンクは自家製ラッシーにしたけれど。
アイスチャイも美味そうだね。
さて、待つこと10分前後かな。
来たぞ。
ご飯の温度はどうだ?まずまずだ、いいね。
米だけ食べると、少し固めだけど、甘味もしっかりくる、いい炊き加減だ。
将太の寿司でもあったな。
柔らかすぎると米の水分が多くなり、酢がうまく入らないように。
・・・そのために中にこもった水蒸気が
米の表面をべたべたにしてしまうんだよ
(引用元:将太の寿司 11巻 [ 寺沢大介 ]p157)
ラーメンで加水率が高い麺がスープを吸いにくいのと同様に、米の水分が多すぎると、カレーを吸って混じり合った美味しさにならないかもしれないからね。
よし、米はばっちり美味いので、カレーを半分ずつぶっかけて。
チキンカレーの方から食う。
あ、・・・うまい!
サラっとしたカレーだ。
でも、新宿のモンスナックほどシャバシャバ系ではない。
solomeshi.net甘味と辛味…少し甘味が強いか、でもくどくない。
優しい辛さがじんわり来る。
甘味と辛味が絶妙に溶け合ってる。どちらも角が無い。
例えば新宿モンスナックや大阪のインディアンカレーとかは、入口は辛味と旨味、後から甘味が追いかけて来る美味しさがある。
ボンベイのチキンカレーは、そういった時間差の味わいというよりは。
ほぼ同時に、辛味と旨味と甘味が来るような印象だ。
そしてポークはどうだ。
な・・・う、うまいぞ!
だけどなんだこれ!?
食べたことない味だ、欧風?
欧風カレーといえば、新宿のボングーにたまに行ったりするが。
solomeshi.netボングーはスパイスの角、辛味を少し感じたりするものの。
ボンベイのポークカレーの方は…苦味、苦味が入ってないだろうか?
けど不快な苦味ではない。心地よい苦味だ。
2016年に訪れたカレー屋「FUKUROO」にあったスパイスの説明によると。
ボンベイでも使われていると思われるスパイス、ガーリック、キャラウェイ、グローブ、コリアンダー、シナモン、カルダモン、クミンシード、ターメリックは、以下のように説明されていた。
ガーリック
効能:疲労回復、食欲不振、強壮作用
中央アジアが原産とされ、臭み消しと食欲増進に高い効果を持ちます。刻んだりすると水分と酵素が作用して、アイリンという成分がアリシンという成分に変質し、これが特有の香りを発します。古代エジプトでピラミッド建造の労働者の食事に、精がつくように出されていた話は有名で、日本でも歴史は古く、源氏物語などで風邪の薬として食する記述があります。仏門では禁じられていた事もあり、一般的に広まったのは、そう古いことではないとされています。
カルダモン
効能:消化促進、口臭予防、脂肪燃焼
2~4mの高さに生長する、インド原産のショウガ科の多年生草本です。白色で中央は赤紫のような色をした花を咲かせ、楕円形の身をつけます。香辛料として使われるのはこの実の部分です。さや(外皮)にはほとんど香りはなく、種に凝縮しており、ほのかに柑橘類を思わせる、さわやかな刺激のある風味から「香りの王様」の異名を取ります。消化を助ける作用がある為、気温が40℃近くまで上がる灼熱のアラブ諸国では日常生活に欠かせないスパイスになっています。
クミンシード
効能:食欲増進、消化促進、腹痛や胃痛の緩和、抗がん作用、強壮効果
エジプトが原産とされるセリ科の一年草の種子で、表面には縞模様が入っており、カレーをはじめとするインド料理には欠かせないスパイスです。嗅いでみるとまさにカレーで、これがカレーの香りの根幹を担っていることが分かります。また、ほんのりとした辛みと苦みも持ちます。スイスなどのヨーロッパではチーズなどにのせて食べたりもします。
キャラウェイ
効能:健胃、消化促進、催乳、鎮痙、去痰、駆風
駆風剤として効能をもつ、消化促進の効果もあり、母乳の出をよくするとも言われています。爽やかな香りをもつため、精油は口内清涼剤やうがい薬としても用いられています。また、ヨーロッパでは、キャラウェイは人や物をひきとめる力があるという言い伝えがある、大切な品にキャラウェイシードを入れえとくと、盗まれることはないとか。
クローブ
効能:消化促進、腹痛や胃痛の緩和
数多くあるハーブやスパイスなどの中でも、強い芳香を持ちます。バニラに通じる甘い香りと刺激。クローブはインドネシア原産の熱帯性常緑樹で、花のつぼみを乾燥させたものが香辛料になります。釘に形が似ていることから、名前はフランス語で釘を表すクルウが由来とされます。
コリアンダー
効能:消化不良、食欲増進
地中海が原産のセリ科の植物で、エスニック料理の人気とともに、近年日本でも定着し始めました。香菜やパクチーの名前で呼ばれる事もある。種子は葉の強烈な香味とは一変して、レモンの様なさわやかな香りと甘い香りを併せ持った、すっきりした風味です。
シナモン
効能:冷え症改善、老化防止効果、高血圧の改善、コレステロール値減少、便秘解消効果
スリランカや西インド諸島などの熱帯に分布するクスノキ科の常緑樹(ニッケイ)で、高さ焼く10mにまで生長します。香辛料となるのは樹皮で、若い枝から収穫して乾燥を施して製品となります。
ターメリック
効能:肝臓機能の促進、動脈硬化の改善、便秘解消、活性酸素の除去、抗がん作用
インドや中南米など、熱帯気候の土地で栽培されているターメリックは、ショウガ科の多年生の植物です。同じショウガ科のジンジャー(しょうが)やガランガルと形が似たこぶのある根茎をもち、この部分を乾燥させたものが香辛料になります。別名ウコン。
苦味をもたらすスパイスは何だろうか・・・クミンシードか?
ミスター味っこの味吉陽一は、コーヒーとか使ってたけどなぁ。
ルーは香り高く風味良く・・・
苦みや渋みなどの微妙な味わいが十分にでて最高の味になっている!!
(引用元:ミスター味っ子(2)[ 寺沢大介 ]p162)
さきほどのチキンカレーと同じように、甘味と辛味が同時に来るが、苦味なのかコクなのか、得体のしれない美味しさを感じる。
お店のこだわりに、30種類のスパイスを使っていることが書かれていた。
しかしスパイスでここまでのコクを出せるのか…もちろん、野菜も使ってるだろうよ。
ボンベイの味を研究した人も、野菜を使ってるようだ。
ameblo.jpコク出しのためにギー(インドのバター)を使ってるかもだが、それにしては…北インド系のコクのあるカレーとは、大きく異なったコクだ。
バターや生クリームを使ったときに感じる、こってり感や重たさみたいなのも、ほとんど感じないぞ。
例えるなら、普通の美味しいインドカレーや欧風カレーが弦楽四重奏だとしたら。
ボンベイのポークカレーは、何十もの楽器が幾重にも重なり合う、複雑神妙な味の一大交響曲よ!
まあこのたとえは、将太の寿司19巻からのパクりだけどよ。
どうやってこの味作ってるんだ?
店内にはインド人っぽいシェフが何人かいたけど。
でもどこのインドカレー屋とも似てない。
上野のデリーと似てるって、書いてる人はいたけど。
tokyo-tabearuki.comスパイスの組み合わせなのか…野菜なのか…
ボンベイ、恐るべし。
食べたことない味わいだった。
カレーのインパクトが大きすぎて、カシミールたまごがどんな味だったか忘れちゃったね。
カレーの具材に入ってたチキンとポークも。柔らかくて美味かった印象しか覚えてない。カレーが鮮烈すぎた。
チキンティッカは覚えてる、美味かった。
柔らかいんだ。
ヨーグルトに漬けこんでるのか?
パサっとしてない、しっとりしてる。
ヨーグルトの酸味で、軍鶏の肉を柔らかくしてたな、ミスター味っ子に出てくる堺一馬は。
ヨーグルトの酸味が肉を柔らかくする!!
その上つけこまれしみこんだヨーグルトは肉に独特の風味をつける
さらにその風味がカレールーの辛味もマイルドにおいしくするんじゃ!!
(引用元:ミスター味っ子(2)[ 寺沢大介 ]p162)
食後のアイスもおいしかったな~シャトレーゼの既製品だけど、美味いな、このアイス。
ヒマラヤセット、最高だった。
次はボンベイキーマを食べたいな。
隣のハンバーガー屋とか蕎麦屋も気になったけど。
また、柏はカレー屋が充実してるみたいだから、他の店も気になるね。
kashiwa-curry.comちなみにボンベイは、ヨガもやってるんだって。
その後、暑いのでイオンモール柏行きのバスに乗って、涼みに行った。
■ヒマラヤユキノシタ(旧カレーの店 ボンベイ 西口店)
【住所】:〒277-0852 千葉県柏市旭町1丁目7−17 中山ビル
<採点>
一人でも入りやすい度:10
カウンター席あるみたい。テーブルで食べた。
店内写真↓
tabelog.comファミリーで入りやすい度:5~8
(お店の雰囲気がいい。お子様メニューはなさそうだったけど)
【アローン飯なび更新中!地図からおひとり様でも行きやすいグルメ情報が検索できます】
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