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マッサマンカレーとは何か?
その説明は、ヤマモリのサイトが詳しい。
マッサマンカレーのお話|タイのコラム|タイフード|ヤマモリ
www.yamamori-thaifood.jp一説によると「マッサマン」は
「ムスリム=イスラム教徒」という、意味で、
イスラム圏からタイ南部に伝来し、
タイの食文化と融合、定着したカレーを
“マッサマン”カレーと呼ぶようになったと言われています。
グリーンカレーやレッドカレーがフレッシュハーブをふんだんに使い、
その香りを損なわないようにさっと火を通して作るのに対し、
マッサマンカレーは、
シナモン、八角、クローブ、カルダモン、ナツメグなどの
ドライスパイスを多用し、具、カレーペースト、ココナッツミルクと共に
じっくりと煮込んで作ります。
具には、大きく切った鶏、牛、豚(イスラム教では禁止されていますが
タイなのでOK)、山羊などの肉、じゃがいもやさつまいも、玉ねぎ、
炒ったピーナッツを入れるのが一般的です。
昔はあんまり馴染みがなかった気がするけど。
とあるように、松屋が出したことで浸透したよね。
ちなみに恵比寿の、
魅惑のオレンジワイン@Longrain(ロングレイン)
というところもマッサマンが食べられる?
いや、今はメニューにあるか不明だな。グリーンカレーはあるみたいだけど。
さて、まず食べてみたのはココイチ。
期間限定でマッサマンカレーを提供してみたいなので食べてみた。
メニューを拝見。
上品な甘みとコクのあるココナッツミルクとシナモンをはじめ、ナッツとスパイスが香る、じんわり辛いタイ風カレー
とな、期待できるね。
トッピングメニューも紹介されてるけど。
スクランブルエッグとかほうれん草を入れると、風味が変わる恐れがある。
揚げ物で、風味に影響が無さそうな「うずら卵串フライ」だけ、トッピングしよう。
ココイチのシーザーサラダ、結構好きなんだよね。
ドリンクはラッシーにして。
ココデチキンも食べるかな。
待つこと10分前後。
いざ、実食レポートしますか。
ルーとご飯、合わせてパクりとね。
うん、うまいな。
じんわりとした辛さ…と、甘味と旨味が少し後から、まあほぼ同時か。
何かのスパイスの作用だろうか、少し苦味もあるかな。
しかし、うーん。
甘味と旨味がメゾピアノだね。やや弱い。
メゾピアノとは、音楽記号でいう「やや弱く」という意味。
楽典:強弱
そう、やや弱い。
例えば、御茶ノ水のチャントーヤカレー。
iine-y.comここのタイカレーはめちゃ美味い。
ココナッツの甘味がフォルテッシモ (非常に強い)でありながら、スパイスの辛味や野菜の酸味等も溶け込んでるゆえに、甘味がキツいわけでもない。
コクがある。
そして、柏のボンベイのポークカレー。
solomeshi.net辛味・旨味・甘味・苦味がすべてフォルテッシモ、それがぶつかって、見事に調和した感じだ。
めちゃくちゃ美味かった。
あと、甲府のサイアムカフェのプーポッパンカレー。
蟹の滋味が爆発してた、甘味と辛味もしっかり競演。
どれもマッサマンカレーではないが、特筆すべき美味しさがあるカレーだ。
そしてこれら3店のカレーは、ココイチのチャントーヤカレーに足りないものを備えてる。
それは「フォルテッシモ」だ。
尖った辛味、甘味、旨味、それがぶつかった痕跡が、あるんだ。
一方、ココイチのマッサマンカレーには、その尖りがない。
水っぽいのとは違う。とろみはある。
だが、コクが足りない。
特に、苦味のようなもので甘味と旨味が抑えられている印象だ。
とろみはあるがコクがない…京都の定食屋で食べたカレーもそうだった、あの店なんだっけ、マルシン飯店の向かいの。
まあいいや。
とにかく、甘味と旨味に関して、もうちょい頑張ってほしいというのが率直な感想だ。
シーザーサラダは、水水くしてソースの量も適量で、美味しいよ。
そう、このシーザーサラダのソースは、甘味と酸味のバランスがいい。しっかり甘味と酸味がぶつかって、どちらも残ってる感じだ。
東京ドミニカのカレーは美味いが、サラダは酸味が強すぎた。
solomeshi.netそう、甘味・塩味・酸味・辛味・苦味、そして旨味のバランスが崩れると、味が一本調子になる。
CoCo de チキンは普通だ。
柔らかいが、モスチキンに似てる。ご飯に合うチキンではないね。
それなりに美味いが、個人的には衣の味付けよりも肉の風味が強い唐揚げが好きだからなー。
楽天ペイで支払って会計。
ポイ活してて、楽天のポイントを貯めていたので。
ポイント払いで、無料で食べることができた。
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まあチキンはさておき、ココイチのマッサマンカレーの総評は。
「コクが足りない。特に、苦味のようなもので甘味と旨味が抑えられている印象」という感じだ。
東武野田線の大和田駅の近くで食べたgiiとも似てる。
giiは、苦味ではなく辛味だが、その辛味が強すぎて、甘味や旨味が弱く感じた印象を受けたように、ココイチは苦味によって甘味や旨味が犠牲になっている。
と、辛口レビューになっちゃったね。
おっと、カレーなのに辛口レビューというのは、なんかややこしいな。
ま、ココイチは結構好きなんだけど、マッサマンカレーはあんまりだって話よ。
キャベツメンチカツカレーは、量が減ってがっかりしたけど。
で、松屋にもマッサマンカレーがあったようだから。
ココイチのマッサマンカレーと比較してみることにした。
大盛でもあんまり値段は変わらない。
値段はもちろん、松屋の方が安い。
ココイチの方が少し高くて、自分が食べた時は980円。
だが今回は、値段は加味しないか、どちらが美味いかまずいかの話だ。
カレーを食べる前に玄米茶を貰っておくか。
どっちが美味かったかというと…松屋だ。
松屋の勝ち。
なぜ松屋の方が美味しいかを説明する。
それは今、ドラマでやってる「フェルマーの料理」第3話でも説明されてる。
少しネタバレだが、北田岳(高橋文哉)が、旨味の相乗効果を狙って、豚と蟹とカキを合わせようとしたシーンだ。
結局は「味が跳ねてない」「旨味の相乗効果が起きてない」ことに気付く。
単行本だと1巻ね。
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ドラマでは、乾孫六(板垣李光人)が。
旨味成分として、グアニル酸、コハク酸、アスパラギン酸、キサンチル酸を挙げながらも、ホワイトボードには、グルタミン酸とイノシン酸しか記載しなかったように。
全部のアミノ酸を含む食材を掛け合わせても、旨味がどんどん跳ね上がることはない。
寧ろ、味が散漫になる。
食材別うま味情報 | 特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター
のサイトにも、グルタミン酸×イノシン酸、グルタミン酸×グアニル酸のかけ合わせは紹介されているが、3つ以上の相乗効果の記載はない。
おそらく科学的なエビデンスがないからだろうね。
むしろ、食材を増やせば増やすほど、味の抑制効果が起きる可能性が高まる。
それは華麗なる食卓1巻にもあった。
香辛料(スパイス)の種類が多ければ多い程旨い…とんでもねェ!
スパイスの種類は少なければ少ない程バランスをとるのは困難になる…しかし!
そのバランスがとれた時
香辛料(スパイス)の個々の風味はより強く生きてくる!
(引用元:華麗なる食卓 1 [ ふなつ一輝 ]p187)
そう、やたらスパイスを増やせばいいわけではないんだよ。
また、ラーメン発見伝6巻でも。
このラーメンに新しい素材は一切、加えてません。足し算じゃなくて引き算したんですよ。
(引用元:ラーメン発見伝(6)[ 久部緑郎 ]p94)
煮干しを抜いて味を引き立てる、「引き算」をしたようにだな。
やたら足し算すればいいってわけじゃない。
そう、足し算のしすぎ、大風呂敷を広げ過ぎてるのが、ココイチのマッサマンカレーだ。
一方、松屋の方は、シンプルだ。
甘味と旨味に特化して、辛味はほとんどなかった。
玉ねぎの旨味を引き出してる、メイラード反応を利用しているんだろう。
実際、玉ねぎを「くし切り」にしていると、こだわりもあるようだし。
松屋公式のレシピにもあるように。
マッサマンカレーではなくごろごろ煮込みチキンカレーのレシピではあるが。
鶏肉を炒めてから、玉ねぎを投下してる。
鶏肉から出る油を利用して、メイラード反応が起きる155℃での炒め調理を行っていると考えられる。
鍋で決まるカレーの味わい!カレー作りの鍋を考察してみた|TEZUカレー(α)
によると、底の厚い鍋を使用すれば昇温が緩やかになるそうなので。
どこかの工場で、大きい鍋で一気に玉ねぎを炒めているんだろうな、おそらく。
また、
によると、玉ねぎはグルタミン酸、鶏肉はイノシン酸だ。
松屋のマッサマンカレーの全ての材料は不明だが。
玉ねぎと鶏肉で、旨味の相乗効果が起きるように計算しているんだろね。
いや、玉ねぎと鶏肉だけでなく。
ゴロゴロとじゃがいもを入れ、野菜のグルタミン酸まで利用している。
野菜・豆 | 特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター
じゃがいもは、0度付近で氷温冷蔵し長期保存すると糖度が増し甘くなる。スープの具材にジャガイモを用いるとジャガイモ中のグルタミン酸が汁に溶出し、うま味が増す。
グルタミン酸含有量(mg/100g):30〜100
このような工夫で、かなり旨味の相乗効果を起こしているのが松屋のカレーだ。
一方、ココイチは…味がぶれている。
色々なものを混ぜすぎて、取っ散らかっている。
選択と集中、つまりカレー専門店じゃない松屋だからこそ。
甘味と旨味に特化したランチェスター戦略で、ココイチより上の味を実現した。
漫画のナルトでいうと、松屋のカレーは。
八門遁甲の陣を使える、体術に特化したマイト・ガイみたいなもんだ。
八門遁甲の陣 | NARUTO 疾風伝 | NARUTO OFFICIAL SITE(NARUTO -ナルト- & BORUTO -ボルト-オフィシャルサイト)
忍術や幻術に優れないマイト・ガイは、甘味と旨味でガツーンと、大量の鶏肉投下で、勝負する感じよ。
そんで、ココイチはよ。
三国志の諸葛孔明のように奇門遁甲(八卦の陣)をやろうとして、失敗した感じ。
孔明になりきれてない。
昔話題になった、いい大学出てるが働かず「やるなら軍師」と名言を残した男のような感じだ。
柏のボンベイの欧風カレーのように、苦味をアクセントにできる技術がないのに、苦味を加えようとした。
高円寺の大江カレーのような、シャープなスパイスの刺激。
それは華麗なる食卓17巻にもあったように。
煮込み続けるコトによって起こるスパイスの風味の低下…
根本的なコクの不足…
(引用元:華麗なる食卓 17 [ ふなつ一輝 ]p139)
煮込み過ぎるとスパイスの旨味が飛ぶから、難しいんだよ。
簡単じゃない。
孔明ではなく、ファイナルファンタジーの赤魔導士 (攻撃力は戦士や武道家ほどなく、また黒魔法や白魔法もそこそこのやつまでしか覚えられない、なんか中途半端なジョブ)みたいになってる。
誰とは言わないが、芸能人にもいるだろう。
俳優業、歌手、バラエティ…色々と手を出し過ぎて、なんか全部あーん?って感じになってる人が。
逆にどうよ。俳優業に集中している、藤原竜也や妻夫木聡はよ。
藤原竜也のカイジを見れば、もうカイジは藤原竜也以外は考えられないって感じになる。
そして、泣きの演技がうまい妻夫木聡だ。
スマグラーも、涙そうそうも、悪人も、マイバックページも、大体、妻夫木は泣いてるシーンがあったような気がする。
速水もこみちは、俳優業から、料理業にシフトした。それでブレイクスルーした。
俳優は抑えめにして、料理に特化した。
それを、ココイチは、わかってんのか~!?ってね。
選択と集中、自分の手の大きさを理解してるか?
忍者ハットリくんが風呂敷を広げても、でかすぎる風呂敷だったら、手が届かず、風呂敷が飛んでってしまうかもだろう?
そしたら、空が飛べなくなる。
「ムササビの術」が使えないってことだ。
そんなハットリくん頼りになるかよ?
なんてね。たとえすぎたので、逆にわかりにくくなったな。
シンプルに結論を言うと。
部屋とYシャツと…モーガン・フリーマンってことだ、ココイチは。
えっ、なんで部屋にモーガン・フリーマンがいるの?
私がいないの?って話だ。
とりあえずまた、苦味を抑えて甘味と旨味を際立たせる点について、改良してみるんだね。
そしたらまたレビューしよう。
しばらくは、松屋のマッサマンカレーを味わうことにする。
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