西武池袋線、桜台駅。
南口から出て徒歩すぐ、ふらっと寄った「大鮨」というお店。
30年間、営業しているらしい。
今年の2月末に訪れたけど。
大将の腕にビビった。
ランチは握り寿司の握りランチか、海鮮丼の海鮮ちらしランチか、選べるみたいだったけど。
握りランチ、を選択。
で、来たのがこれ。
ネタがものすごく極上ってわけではないと思うけど、大ぶりで、美味い。
シャリとネタのバランスというか、酢飯の甘さというか、歴史に裏打ちされた完璧さを感じた。
玉子焼きもすごく美味い、手作りだ。
優しい甘さで、回転寿司の玉子みたいなくどい甘さと全然、違う。
町寿司で感動したのはこの店が初めてだったね。
特に稲荷寿司が…やばかった。
別にランチのメニューに、稲荷はついてなかったけど。
「はいサービス」と、つけてくれた。
もちろん、客としての立ち居振る舞いが紳士的な自分だからこそ、サービスしてくれたのであって。
常にサービスしてくれるとは限らないので、自分からいなりを求めるような無粋な真似はしないでくれよな。
で、この稲荷ずしが衝撃的だった。
豊川いなり寿司よりも美味いんじゃないのか?
酢飯の甘さと、油揚げの甘さ、異なる甘さが重層的に重なり合うが…しかし、しつこいない。
フルーティな爽やかさのようなものを感じる…なぜ?
あまりに稲荷寿司が美味かったので、品がないが、その秘密を探るためにお揚げの中を覗くと。
稲荷寿司に…果物の皮…?
まさか、オレンジピールか?
いや違うな、柚子辺りかな。
将太の寿司全国大会編2巻で、質の悪いスジのマグロを美味しく食べるために、スジの脂に火入れして、さらにゆずを使ってアクセントを加える技があったが。
みりんを使った味付けは確かにおいしいけど
どうしても味わいが少しくどくなってしまうんです。
そのくどさを何とかうまく打ち消したくて
ユズの芳香と酸味を生かしてみたんです!!
(引用元:将太の寿司 全国大会編(2)[ 寺沢大介 ]p96)
その将太の技を彷彿とさせる。
オムそばを初めて考えた人のようだ。
稲荷寿司のコペルニクス的転回。
いやはや、ふらっと入った1000円の握り寿司ランチで、これほどまでに満足するとはね。
例えるなら、 幽遊白書の終盤に出てくる煙鬼や孤光が、雷禅の墓を訪問し、幽助に魔界統一トーナメントの参加を表明するとともに久しぶりに全力で妖気を放出した際、それに驚愕した黄泉の気分だ。
計算外だ
こんな奴らが野心も持たず隠れていたとは
(引用元:幽★遊★白書 18 [ 冨樫義博 ])
別にチェーン展開を目論むわけでもない、老夫婦が仲良く営む町寿司が。
こんなにも実力を持ち、美味い寿司を出してくるなんてね。
味噌汁も、茶碗蒸しも出てきて、どちらも美味かった。
また行きたいな。
次は、夜の6000円のおまかせコースを食べに。
近くのcafe eightで、寿司の余韻を味わいながら休憩。
■大鮨
【住所】:東京都練馬区豊玉上2-21-15
<採点>
・一人でも入りやすい 度:10
(カウンター席充実)
・ファミリーで入りやすい 度:6~9
(店内はそんなに広くないからね)
こちらは座席の様子。
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